諏訪の神話「明神さまの弓」


   明神さまの弓 3


「なぜそんな乱暴なことをしたのだ。
おおうすはだいじょうぶか」
「さっき見にいったら、死んでいま
した」
「ばかもの」
 天皇は、大声でおうすをしかりま
した。



「おうすは、乱暴な恐ろしいこども
だ。 こんなささいなことで、兄を
殺してしまうなんて」
天皇は、心の中でつぶやきました。
そして、自分もいつかおうすに殺さ
れるのではないか・・・と、恐れて
います。


    つづく