古事記神話「山の神と海の神の娘」


   豊玉比売 4


「外に誰かいるのですか」
「はい。 桂の木の上に、立派な
青年がおります。 海の神様のよ
うな、高貴な感じのかたです。



そのかたが水を求めたので、水を
さしあげました。 でも、そのかた
は水を飲まずに、玉を瓶にはきい
れたのです。 玉をとろうとしま
したが、とることができません。
それで、そのまま持ってきました」


     つづく