古事記神話「古事記物語」


伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と
伊耶那美命(いざなみのみこと)13
 

待ちくたびれた伊耶那岐命は、左
のみずらにさしていた櫛の歯を一
本折り、櫛の歯に火をともすと、
真っ暗な御殿の中へ入って行きま
した。



すると・・・。
妻は、御殿の一番奥の部屋で寝て
いました。
よく見ると、妻の体には、数えき
れないほどのたくさんのうじが。
そのうじが、体中をころころと動
き回っていました。


      つづく