古事記神話「古事記物語」


    大国主命


    大国主命の試練 8


命は、草がぼうぼう茂っている広
い野原へ、大国主命をつれていき
ました。
命は、かぶら矢をかまえると、「え
いっ」と矢を射ました。



その矢は、矢の先にかぶら状のふ
くらみがあり、中が空洞になって
います。
矢を射ると、びっくりするような
大きな音がしました。



「今飛んでいった矢を拾ってこい」
命は、大国主命に命じました。
大国主命は、背丈ほどある草をか
き分け、矢をさがしました。
でも、矢はみつかりません。


       つづく