古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


古事記神話「古事記物語」62


大国主命

大国主命の試練 6


大国主命は、その夜も、そのひれでむかで
や蜂を追いはらい、ぐっすり眠ることがで
きました。
須勢理比売のおかげでした。
二度の試練を無事にきりぬけた大国主命
みて、「しぶといやつじゃ。よーし、今度
こそみておれ」と、命は次の計画を立てま
した。


命は、草がぼうぼう茂っている広い野原へ、
大国主命をつれていきました。
命は、かぶら矢をかまえると、「えいっ」
と矢を射ました。
その矢は、矢の先にかぶら状のふくらみが
あり、中が空洞になっています。
矢を射ると、びっくりするような大きな音
がしました。


        つづく