古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


古事記神話「古事記物語」59


    大国主命

    大国主命の試練 3


「気にいらん」
命は、小声でつぶやきました。
「こんな男に、だいじな娘をとられてたまる
か」
そう思った命は、大国主命が娘の婿としてふ
さわしいかどうか、いろいろ試してみようと
思いました。


命は、大国主命を、蛇の室へつれていきました。
室の中には、大小の蛇がうじゃうじゃいます。
「今夜は、ここで寝るがいい」
「えっ、ここで・・・」
「そうじゃ」
命は、はきすてるようにいうと、さっさと室
をでていってしまいました。


        つづく