古事記神話「古事記物語」


   大国主命


   沼河比売 12


その後。
二人は、しばらく沼河比売が住ん
でいる里で暮らしました。
そして、翡翠の加工技術や販売方
法などを指導しました。
仕事が軌道にのると、二人は身能
輪山の宮殿へ移りました。



宮殿のある里では、稲の作りかた
や、青苧(あおそ)から糸をつく
り、布を織る技術を人々に教えま
した。



青苧とは、多年草の「からむし」
の茎からはぎとった皮とか。
また、製紙の技術も人々に伝えま
した。


       つづく