古事記神話「古事記物語」


   大国主命


   国譲り 3


天の浮橋の上から下界をみると、
力の強い神たちがあばれまわり、
大騒ぎをしています。
その様子をみた天忍穂耳命は、高
天原へもどり天照大御神に報告し
ました。



葦原中国は、荒ぶる神がおおぜ
いいて、物騒な国。 私には、あ
の神たちを説得することはできま
せん」
困った天照大御神は、おおぜいの
神たちを河原に集め、相談しました。



「下界の荒ぶる神たちを制圧し、葦
原中国はわれら高天原のものである
と、説得しなくてはなりません。
適任の神は、誰か」と。


     つづく