古事記神話「古事記物語」104
大国主命
国譲り 12
「二人のこどもがいうように、わしも背きません。
この国を、天照大御神の御子に譲りましょう。一
つだけ条件がある。わしが住む宮殿は、天照大御
神の御子が住んでいるような立派なものを建てて
ほしい。そうすれば、わしは出雲のはての地に隠
れている。この国のおおぜいの神たちは、事代主
神が先頭にたって仕えれば、だれも背くものはい
ないだろう」
建御雷神たちは高天原へもどり、天照大御神に報
告しました。
「やっと大国主命を説得することができました。
葦原中国は、天照大御神の御子の国になりました」
と。
つづく