古事記神話「古事記物語」


   天孫降臨 6


天忍日命と天津久米命が、矢入れ
を背負い、にぎりこぶしのような
剣の太刀を腰にさげ、天のはじの
きで作った弓を持ち、天の真鹿児
矢を持って、瓊瓊芸命を先導しま
した。



「ここは、朝鮮半島に向いていて、
笠沙の岬にも通じている。 その上、
朝日や夕日が美しくみえる。 ここ
は、いい地だ。 ここに宮殿を建て
よう」
瓊瓊芸命がいいました。



地面のしっかりした場所に、太い柱
を建て、天にも届くような大きな広
い御殿を建て、瓊瓊芸命はそこに住
むことになりました。



     つづく