守屋山に黄金色の花が咲いた


 守屋山に黄金色の花が咲いた 8


どこをさがしても、黄金色の花など
ありません。
枯葉が一面に落ちているだけでした。



あちこち歩きまわり疲れた少女は、
枯葉の上に腰をおろしました。
そしていつの間にかねむってしまっ
たのです。



「少女よ、少女よ。 目をさます
のじゃ。 こんな所でねていると、
かぜをひくぞ。 わしはこの山に
住んでいる明神じゃ。 今日はお
まえに良いものをみせてあげよう。
わしの後をついておいで」


       つづく