守屋山に黄金色の花が咲いた


 守屋山に黄金色の花が咲いた 9


その声はいつか聞いたことのある
明神さまの声でした。
少女は声のする方にむかって歩い
ていきました。



どのくらい歩いたのでしょうか。
ふもとのひあたりの良い場所につ
いた時、少女はあっと驚きの声を
あげました。



何百年もの間、おおぜいの人が探
してもみつけることができなかっ
た黄金色の花が、どて一面に咲い
ているではありませんか。
それも一本や二本ではありません。


        つづく