女神さまとの約束 29
ふくと白駒は、あたたかな湯に手
と足をひたしました。
ふくは、花びらを一枚とり、湯に
ひたしました。
そして、黄金色の花びらで、手と
足をさすってみました。
すると、ふしぎなことに、疲れが
いっぺんにとれました。
「白駒も、さすってあげるね」
「疲れがとれますように」と祈り
ながら、ふくは白駒の体をさすっ
てあげました。
白駒も、たちまち元気になりました。
つづく
「女神さまとの約束」は、みほようこの
童話集「竜の姿をみた少女」に収録され
ています。
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu5.html