女神さまとの約束


   女神さまとの約束 35


となりの部屋には、湯がどんどん
わきでていました。
「白駒。これ、温泉?」
「温泉ですよ。おとうさんがもう
少し元気になったら、温泉へ入れ
てあげてください。 ふくさんも、
どうぞ。この温泉は、体があたた
まって、気持がいいですよ。じゃ
あ、私はこれで帰ります」



「えっ、もう帰ってしまうの?」
「用事があれば、白駒って、大き
な声でよんでください。すぐとん
できますから」
そういうと、白駒は、女神さまの
ところへ帰っていきました。


      つづく


「女神さまとの約束」は、みほようこ
童話集「竜の姿をみた少女」に収録され
ています。



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