女神さまとの約束 56
「そうか、じゃあ、ゆっくり休ん
でいきなさい」
長者は、ふくに会えてうれしそう
でした。
何事もなく、二日間がすぎました。
三日目の朝のことです。
「とんとん、とんとん」
戸をたたく音がしました。
でてみると、白駒でした。
白駒は、かなしそうな顔をして立
っています。
ふくは、こんなかなしそうな白駒
の顔を、みたことがありません。
つづく
「女神さまとの約束」は、みほようこの
童話集「竜の姿をみた少女」に収録され
ています。
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu5.html