竜神になった三郎


   竜神になった三郎 31


のどがかわいた三郎は、水を飲
もうと、近くの沼へ行きました。
「おや、なんだろう」
沼に写った自分の姿をみた三郎
は、腰がぬけるほどびっくりしま
した。
三郎の体は、うろこのついた大き
な蛇になっていたのです。



「せっかく村に戻ってくることが
できたのに・・・。なぜだ。こんな
姿でおっかあに会ったら、おっか
あはびっくりして、腰をぬかして
しまうだろう。でも・・・、おっかあ
にひとめ会いたい」
三郎は、ずるずるーとはって、わ
が家にいそぎました。


        つづく