竜神になった三郎


   竜神になった三郎 32


やっと、なつかしいわが家につき
ました。
「おっかあ、帰ったぞ。おっかあ、
元気でいるか」
三郎は、大声で妻をよびました。
しかし、何の返事もありません。



それどころか、家のまわりは草だ
らけでした。
いつ草をかったともわからない程、
家のまわりはあれていたのです。
「おかしいな、どうしたのだろう」
家の中へ入った三郎は、驚きました。
家の中は、くもの巣だらけでした。



「おっかあはどこへ行ってしまった
のだろう」
三郎は心配になりました。


          つづく