2017-01-16 福寿草になった少女 童話 福寿草になった少女 4 「私たちには、もうこどもが授か らないのかしら」 「いや、そんなことはない。二人 で一心にお願いすれば、明神さま が元気なこどもを授けてくださる にちがいない」 二人は、いつかこどもが授かると 信じ、毎日明神さまにこどものこ とをお願いしていました。 しかし、何年たっても、こどもは 授かりませんでした。 二十年が過ぎました。 二人とも、四十すぎになりました。 「もう年だから、こどもは無理ね」 つづく