福寿草になった少女


    福寿草になった少女 17


「黄金色の花、黄金色の花。黄金
色の花がみたいなぁ」
そういいながら、福は細い急な道
を、どんどん登って行きました。



やっと、守屋山につきました。
何かにとりつかれたように、福は
あてもなく山の中を歩きまわりま
した。



黄金色の花といっても、どんな形
をしているのか、どれくらいの大
きさなのか、福には何もわかりま
せん。


       つづく