2017-01-31 福寿草になった少女 童話 福寿草になった少女 19 しばらくすると、雪がちらちらと 舞いはじめました。 「早く家に帰らなくては。とうち ゃんとかあちゃんが、心配してい るだろう」 福は、山をおりようと思いました。 しかし、一日じゅう山の中を歩き 回ったせいか、もう一歩も歩けま せん。 福は、枯葉の上に腰をおろしました。 そして、いつの間にか、うとうとと ねむってしまったのです。 つづく