2017-02-05 福寿草になった少女 童話 福寿草になった少女 24 十年が過ぎました。 福の命日に、二人は守屋山に登り ました。 「福が生きていたら、今年は十八 ね。すてきな娘になっただろうに・・・」 二人は福のことを思いだしながら、 守屋山へ登って行きました。 福がたおれていた場所にたどりつ いた時、二人は「あっ」と大声を あげました。 わずかに残った雪の中に、長者が・ 福が・村の人々が、あんなにみた いと思った黄金色の花が、一本咲 いていたのです。 つづく