福寿草になった少女


   福寿草になった少女 25


黄金色の花は、太陽にあたり、き
らっきらっと輝いていました。
それはひとえの黄金色の花でした。
「まあ、きれいな花だこと」
二人は、黄金色の花にかけよりま
した。



すると・・・。
「リーン・リーン・リーン」
どこからか鈴の音が聞こえてきま
した。
「福、福なのね」
奥さんの目には、美しい娘になっ
た福の姿が、はっきりみえました。


        つづく