2017-02-07 福寿草になった少女 童話 福寿草になった少女 26 「とうちゃん、かあちゃん。今年 も忘れずに私に会いにきてくれた のね。うれしいわ。私ね、明神さ まにお願いして、とうちゃんがみ たいといっていた黄金色の花にし ていただいたの。 きれいな花でしょ。今は一本きり だけれど、何百年かたてば、何万 本にもふえると思うの。とうちゃん、 かあちゃん。来年も再来年も、忘 れずにここにきてね。きっとよ」 どこからか福のかわいい声が聞こ えました。 つづく