竹取物語


くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 12


すると・・・。
美しい天女がでてきて、銀の椀で
水をくんでいました。
あわてて船からおりて、「この山
の名前は」と聞くと、「蓬莱山です」
といいました。
これを聞いた時のうれしさ。
こんなにうれしかったことはあり
ません。



「あなたの名前は」と聞くと、「私
の名は、うかんるり」と答え、すっ
と消えてしまいました。
山をみると、登る手段がないほど
けわしい山でした。


         つづく