竹取物語


くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 11


出航してから五百日目の朝八時頃。
海のむこうに、かすかに山が見え
ました。
船を島に近づけ、山をみました。
その山は、非常に高く美しい山で
した。



この山こそ、探している蓬莱山で
はないかと思ったが、なぜか恐ろ
しく感じました。
二・三日は、山のまわりを船でま
わり、様子をうかがっていました。


        つづく