竹取物語


くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 13


山の側面を登っていくと、この世
の物とは思えないほど美しい花の
木が、何本も立っていました。
そして、山からは、金・銀・るり
色の水が、さらさらと流れています。



その川には、いろいろな色の玉で
作った橋がかかっていました。
橋の近くには、光輝く木が数えき
れないほど立っています。



ここへ持ってきた木の枝は、その
中ではあまり美しいと思えないも
のでしたが、かぐや姫が希望した
通りの物でないとだめだと思い、
この木の枝を折ってきました。


        つづく