竹取物語


くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 18


金工たちは、「当然いただくべき
お金です」と、口々にいいました。
かぐや姫は、「くらもちの皇子と、
結婚しなくてはならないのか」と
悩んでいた心がすっきりし、晴れ
晴れした気持になりました。



おじいさんをよんでいいました。
「あの玉の枝をみた時、本物かし
らと思い、何度も玉の枝をみまし
た。意外な偽りごとだったのです
ね。偽りの品なので、早くくらも
ちの皇子に返してください」
かぐや姫の心はすっかり晴れて、
くらもちの皇子に返歌をしました。


        つづく