竹取物語


大伴御行大納言と龍の頸の玉 8


すると・・・。
「ふしぎな話ですなー。そんな仕
事をしている船などありませんよ」
船長たちが、笑いながらいいました。



その話を聞いた大納言は、「臆病
な船長たちだ。わしの実力を知ら
ないから、そんなことをいうのだ」
と、腹をたてました。



「わしの弓の実力なら、龍がいた
ら、さっと殺して、頸の玉をとる。
もう家来たちが持ってくる玉など、
あてにしない」


         つづく