2017-06-04 竹取物語 童話 帝、かぐや姫の昇天を確かめる 8 「姫、もう何もいうな」 おじいさんは、月の使者をうらみ、 腹をたてています。 こうしているうちに、宵もすぎ、夜中 の十二時になりました。 家のまわりが、昼間より明るく光り 輝きました。 満月の明るさを、十も合わせたよう な明るさで、人の顔の毛穴さえみえ るほどの明るさでした。 大空から、雲に乗り、おおぜいの人 が降りてきました。 そして、地面から五尺ほどあがった 所に並びました。 つづく