竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 11


第一章 貴公子たちの求婚 5


恋する歌を詠み、かぐや姫に届け
ましたが、何の返事もありません。


十二月になり雪が降っても、真夏
の暑い日にも、雷が鳴り響く時に
も、五人は毎日かぐや姫の家へ
やってきました。
そして、おじいさんを呼び出し、
かぐや姫と結婚させてください」
と、お願いしました。


かぐや姫は、わしら夫婦のこど
もではないので、思い通りにはな
りません」
そういって、おじいさんはことわり
ました。


     つづく