竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 25


第三章 石作の皇子と仏の御石の鉢 4


皇子は、鉢を門口になげ捨て、そ
れでもへこたれずに、かぐや姫
返歌を詠みました。


白山にあへば光の失するかと
はちを捨てても頼まるるかな


かぐや姫はあきれてしまい、返歌
はしませんでした。
皇子は、弁解をしながら帰って行
きました。


偽の鉢を捨ててからも、あつかま
しくも「頼まるるかな」といった
石作の皇子のことばが元になり、
あつかましいことを「はじをする」
というようになりました。


      つづく