竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 47


第四章 くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 22


かぐや姫の心はすっかり晴れて、
くらもちの皇子に返歌をしました。


 まことかと聞きて見つれば言の葉を
 かざれる玉の枝にぞありける


かぐや姫は、歌とともに、玉の枝
も返しました。


一方、おじいさんは、あれほど皇
子と意気投合したのに、だまされ
ていたのかと思うときまりが悪く、
しょんぼりして座っています。
 

      つづく