竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 46


第四章 くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 21


金工たちは、「当然いただくべ
きお金です」と、口々にいいま
した。


かぐや姫は、「くらもちの皇子
と、結婚しなくてはならないの
か」と悩んでいた心がすっきり
し、晴れ晴れした気持になりま
した。


おじいさんをよんでいいました。
「あの玉の枝をみた時、本物か
しらと思い、何度も玉の枝をみ
ました。意外な偽りごとだった
のですね。偽りの品なので、早
くくらもちの皇子に返してくだ
さい」


     つづく