竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 33


第四章 くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 8


姫は、おじいさんの話も聞かず、
頬杖をついて物思いにふけって
います。


「姫。これは、日本では見ること
ができない貴重な玉の枝だ。皇
子の申し出をことわる理由は、何
もない。皇子は、人柄もよさそう
だし」


すると、姫が。
「私は、じいのいうことを、ことわ
ることができなかったので、くらも
ちの皇子には、蓬莱の玉の枝を・・・
と、いいました。


      つづく