竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 45


第四章 くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 20


「くらもちの皇子は、千日の間、
身分の低い金工たちと同じ家に
隠れ住み、立派な玉の枝を作ら
せました。そして、玉の枝が完
成したら、官職をくれるといい
ました。


いろいろ考えてみると、側室の
かぐや姫さまが、玉の枝を希望
しているのではないかと、気が
つきました。ですから、くらも
ちの皇子のかわりに、かぐや姫
さまから玉の枝の代金をいただ
きたいと思います」


      つづく