竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 82


第六章 大伴御行大納言と龍の頸の玉 17


すると、大納言が起き上がり、い
いました。
「おまえたち、龍の頸の玉など持
ってこなくて、本当によかった。
龍は、恐ろしい雷と同じ仲間だっ
た。龍の頸の玉をとろうとして、
わしのおおぜいの家来が、殺され
かけたのだ。


もしわしが、龍をつかまえていた
ら、龍に殺されていただろう。お
まえたちが、龍をつかまえないで
いてくれてほっとした。


       つづく