女神さまからのおくりもの


   諏訪からきた少年 9


「おじょうさま。実は、白駒が・・・」
「なぁに? 清太さん」
「いや、何でもない」
「変な清太さん。困ったことが
あったら、何でも話してね」



清太は、白駒のことを、何度き
よに話そうと思ったことか。
でも、なぜか話すことができま
せんでした。



十二才の清太にとって、何頭も
の馬の世話をすることは、辛い
仕事でした。


       つづく