女神さまからのおくりもの


   諏訪からきた少年 8


いました。
白駒は、何事もなかったかのよ
うに、えさを食べています。
「よかった。白駒、どこへ行って
いたの。心配したぞ。白駒が帰
ってこなかったら、どうしようと
思った」
清太は白駒にかけより、ほおず
りしました。



白駒は「心配かけてごめんね」と
いうように、清太に甘えました。
清太は、白駒がどこかへ行ってい
たことを、誰にも話すことができま
せんでした。


       つづく