女神さまからのおくりもの1
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090130#p1
「女神さまからのおくりもの」は、
信州の佐久にある湖「白駒の池」に
伝わっている話をヒントにして、
みほようこが書いた物語。
「女神さまからのおくりもの」より
清太が長者の家へきて、十日がすぎ
ました。
月のきれいな夜でした。
「白駒」
「白駒」
誰か、白駒をよんでいます。
やさしい声でした。
すると、
馬小屋の戸が、音もなくすぅーとあ
きました。
そして、白駒が馬小屋をとびだしま
した。
白駒の背には、美しい女の人が乗っ
ています。
「あの美しい人は、誰だろう。
白駒、どこへ行くの。待ってー」
清太は、自分の声で目がさめました。
「夢か・・・」
清太は、ほっとしました。
白駒のことが心配になった清太は、
馬小屋へ急ぎました。
馬小屋をのぞいた清太は、心臓が
とまるくらいびっくりしました。
白駒がいません。