女神さまからのおくりもの


 女神さまからのおくりもの17


 二時間後。
「もしかしたら、馬小屋にもどっ
ているかもしれない」
清太は、急いで馬小屋へもどりま
した。



いました。
白駒は、何事もなかったかのよう
に、えさを食べています。
「よかった。白駒、どこへ行ってい
たの? 心配したぞ。
おれ、白駒が帰ってこなかったら、
どうしようかと思った」



清太は白駒にかけより、ほおずり
しました。
「心配かけてごめんね」というよう
に、白駒は清太に甘えました。



清太は、白駒がどこかへ行っていた
ことを、誰にも話すことができませ
んでした。
「おじょうさま。実は、白駒が・・・」
「なぁに? 清太さん」


             つづく



    前回の分はこちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101016#p1



    初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101001#p2