女神さまからのおくりもの


  女神さまからのおくりもの89


「白駒は、女神さまの馬だったの
ですね。
白駒が、夜どこかへでかけている
ことは、先日清太さんから聞きま
した」



「そうですか。清太は、八年くらい
前から、白駒が夜どこかへでかけて
いることに気づいていました。
でも、そのことを、清太は誰にもい
えずにいたのですね」
きよは、白駒が女神さまの馬だと知
り、驚きました。



「きよ。あなたも、私の国から、そ
ちらへ行ったのですよ」
「私が・・・ですか?」
「そうです。あなたの両親は、長い
間こどもが授かりませんでした。



二人は、元気なこどもをお授けくだ
さいと、毎日神様にお願いしていま
した。
だから、私がきよを授けたのです。
あなたのおかあさんは、心の清い人
でした。
あなたは、そんなおかあさんに、大
切に育てていただいたのですよ」


             つづく



    前回の分はこちら。
   

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101227#p1



    初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101001#p2