女神さまからのおくりもの


 女神さまからのおくりもの15


年の近い二人は、すぐ仲良しに
なりました。
きよは、白駒の様子をみに、毎
日馬小屋へやってきます。
そして、馬の世話をしている清
太のそばで、楽しそうにおしゃ
べりをしていきました。



清太が庄屋の家へきて十日後。
月のきれいな夜でした。
「白駒」
「白駒」
誰か、白駒をよんでいます。
やさしい声でした。



すると、馬小屋の戸が、音もな
くすぅーとあきました。
そして、白駒が外へとびだしま
した。
白駒の背には、美しい女のひと
が乗っています。



「あのひとは、誰だろう? 
白駒、どこへ行くのー」
清太は、自分の声で目がさめま
した。


             つづく



    前回の分はこちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101014#p1



    初めて読んでくださったかたへ


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