女神さまからのおくりもの


 ゆうすげの花咲く高原で 7


「きよ。おまえは、嫁入り前の
娘なのだよ。今、縁談の話も
あるしね」
「清太さんは、誠実な人よ。と
うちゃんが心配することは、何
もないわ」
きよは、きっぱりいいました。



「とうちゃんも、そう思う。清太は、
まじめな青年だ。でも、庄屋の娘
が、夕方遅く、使用人と二人だけ
で出かけたなんて、村の人たちに
いわれても困るしね」


        つづく