女神さまからのおくりもの


 ゆうすげの花咲く高原で 30


おらは、きよちゃんが大好き。
でも、きよちゃんは、庄屋のおじ
ょうさま。
おらは、庄屋の家の使用人。
どんなにきよちゃんが好きでも、
きよちゃんと結婚することはで
きない。



清太は、自分の心にそういいき
かせました。
「清太。おまえは、きよをあきら
めることができるのか」
どこからか、声が聞こえてきま
した。


       つづく