女神さまからのおくりもの


  清太、山の中の湖へ 13


ふと、向こう岸をみると、きよ
にそっくりな女の人が立って
います。
「きよちゃんだ。きよちゃん、
いつここへきたの」
「早くこっちへおいでー」
女の人は、さかんに手をふっ
ています。



「きよちゃーん。今行くからねー。
待っていてね」
そうさけぶと、清太は、湖の中へ
入っていきました。



その時です。
「ぐいっ」と、後から肩をつかま
れました。
びっくりするほど強い力でした。


       つづく