女神さまからのおくりもの


  清太、山の中の湖へ 12


湖のまわりを歩いているうちに、清
太の心は再びゆれはじめました。
いっそ、この湖で死んでしまおうか。
いやいや、そんなことをしてはいけ
ない。
おらが死ねば、きよちゃんが悲しがる。
きよちゃんを悲しますことだけはして
はいけない。



おらが死ねば、とうちゃんもかあちゃ
んも、悲しむだろう。
親より先に死ぬことはできない。
でも・・・おらは、きよちゃんのことを忘
れることができない。
いろいろな思いが、頭の中をよぎりま
した。


        つづく