女神さまからのおくりもの


  清太、山の中の湖へ 11


これからどうやって生きていった
らよいのだろうか。
おらは、きよちゃんのことを、忘
れることができるのだろうか。
清太は、きよのことを考えながら、
湖のまわりを歩きました。



きよちゃんがこんなに好きなの
に・・・。
なぜきよちゃんのそばで暮らす
ことができないのだろう。
「おじょうさまのことなど、なんと
も思っていません」と、庄屋にい
えば良かった。
そうすれば、きよちゃんのそばで、
一生暮らすことができたのに。
おれって、なんて馬鹿なんだろう。


        つづく