女神さまからのおくりもの


  清太、山の中の湖へ 14 


「誰だろう」
後をみたが、誰もいません。
清太は、こわくなり湖からでま
した。
湖は、しーんと静まりかえって
います。
湖のまわりには、誰もいません。



しばらくすると、
「たったった」
「たったった」
どこからか、足音が聞こえてき
ました。
足音は、だんだんに近づいてき
ます。
清太は、その足音から逃げるよ
うに、湖のまわりを夢中で走りま
した。


       つづく