女神さまからのおくりもの79
湖は、しーんと静まりかえってい
ます。
湖のまわりには、誰もいません。
しばらくすると、
「たったった」
「たったった」
どこからか、足音が聞こえてきま
した。
足音は、だんだんに近づいてきます。
「誰だろう?」
清太は、その足音から逃げるよう
に、湖のまわりを夢中で走りました。
どのくらい走ったでしょうか。
十分? いや、二十分?
清太は、力の限り走りました。
「ばたっ」
つづく
前回の分はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101217#p1
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