古事記神話「古事記物語」110
木花之佐久夜比売(このはなのさくやひめ)4
「さきほど、邇邇芸命は、海岸で木花之佐久夜比
売さまにお会いしたそうです。そして、一目ぼれ
してしまったのです。
そんなわけで、木花之佐久夜比売さまを邇邇芸命
の妃にいただきたいのですが」
使者は、邇邇芸命の気持を、大山津見神に伝えま
した。
すると。
大山津見神はたいそう喜び、「姉の石長比売も一
緒にもらっていただけないでしょうか」といいま
した。
そして、二人の娘とともに、たくさんの宝物を台
車にのせ、邇邇芸命に贈りました。
つづく